

CASE64 洗剤の小分けはその容器にも明示を! ― 身近な化学物質の取り扱いに注意、第三者への加害にならないよう ―
2023/03/28 23:26
2023/03/28 23:00 更新
清掃業務を7年以上続けているA子さん(72歳、女性)、仕事はベテランの域に達している。
担当する複合ビルはやや老朽化が進み、特に地下トイレは一般の人も利用するため汚れがひどく、便器や床の排水溝からの臭気はなかなか取れず、少し濃い目の洗剤を使うことにしていた。
この日もペットボトルを再利用し、小分けした洗剤を持ち込み、やっとのことで作業を終え、次の作業に向かった。
しばらくして洗剤の入ったペットボトルが無いことに気づき、あわてて地下トイレに戻ったが、便器の上の棚に置いたはずのペットボトルは無かった。
清掃に使用する洗剤(洗浄剤)は、一般には特に注意しなければならないほど有害性や危険性が高いものはありませんが、目などの粘膜、皮膚などに影響を及ぼす可能性がありますから、取り扱いには注意しましょう。特に、洗剤を小分けにして持ち歩く場合は、ペットボトルなどを再利用するときでも、内容物の名称、性質(酸性、アルカリ性)や危険性(引火、爆発)の有無についてしっかりと明記しましょう。
この記事はマイページ会員限定です。登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
過去の記事
-
- 2023/04/27
- CASE65 清掃、設備管理のノウハウで学校安全の担い手に ―消費者安全調査委員会が学校施設・設備の事故調査報告を公表―
-
- 2023/02/28
- CASE63 『作業中注意』の標識は通行者の特性に配慮して! ― 注意標識は単に見せるためだけでなく、注意喚起の工夫を ―
-
- 2023/01/24
- CASE62 コミュニケーションエラーが事故のもとに!
―共同作業時の安全対策はエリア区分・段取りと声掛けで―
-
- 2022/12/27
- CASE61 冬に多い転倒事故を防ごう ―年始を無災害で、明るい新年を送りましょう!―
-
- 2022/11/24
- CASE60 屋上ルーフドレン清掃中に誤って転落!―屋上清掃作業は死に直結する危険な作業と認識しよう―