当協会のさまざまな事業・講習・資格
事業登録制度と従事者研修及び指導者講習事業
ビルメンテナンス業を営む上で、最も関連の深い法律として、建築物衛生法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)があります。
同法の中には、ビルメンテナンス企業の資質向上を目的とした「事業登録制度」が定められており、その登録企業の指導・育成を行う団体として全国ビルメンテナンス協会(以下、当協会といいます)が指定を受け、業務を提供しています。
具体的な業務
従事者研修や講習会の実施
厚生労働大臣の登録を受け、全国の47都道府県協会と連携し、登録業種ごとに従事者研修を数多く開催しています。清掃作業、ダクト清掃作業、貯水槽清掃作業、防除作業、排水管清掃作業の各従事者向けの研修は年100回以上実施しています。
また、清掃作業については、厚生労働大臣指定団体事業の一環として、社内研修の進め方が分からない、レベルを高めたいという指導者の方のために、指導者講習会を全国で年50回程度開催しています。
テキストの提供
関係する団体とともに協議会を組織し、最新の研修用テキストなどの提供を行うことで、ビルメンテナンス企業をバックアップしています。
医療関連サービスマーク制度と受託責任者講習
平成4年の改正医療法により、病院・診療所等の業務委託に関する規定が医療法に定められました。医療機関が一定の業務を外部に委託する場合には、厚生労働省令で定める基準に適合する者に委託しなければなりません。この基準を満たしていることを認定する「医療機関サービスマーク制度(医療関連サービス振興会実施)」という制度があります。この制度は広く病院施設に浸透しており、病院清掃を行う上で重要な制度です。
当協会では、本認定制度の認定要件のひとつである「病院清掃受託責任者講習会」を実施しており、毎年3,000名を超える受講者がいます。会員には、優先的な受講機会の提供及び会員価格での提供を行っています。
建築物清掃管理者評価資格者
(通称:ビルクリーニング品質インスペクター)制度
清掃サービスを顧客に提供する上で、業務の履行だけではなく、提供する業務(商品)の品質を適正な目で見極め、業務を点検し、改善に結び付け、より顧客満足を高められるサービスを提供することが重要であると考えています。そのような品質管理を築くために必要な能力を持った人材を「ビルクリーニング品質インスペクター」として資格付与を行っています。
現在インスペクターは、5,000人を超えています。会員には、会員価格を設けて優先的な受講機会の提供を行っています。
得られる能力
- 業務改善、提案ができる能力
- 顧客満足度に繋げられるマネジメント能力
- 建物の品質をチェックできる能力
- 建物に合った適切な清掃管理計画能力
- 現状の清掃管理状況の把握能力
省エネ低炭素化(エコチューニング®)ビジネス事業
業務部門の温室効果ガス排出量は、1990年度から大幅に増加しています。日本は、2030年度に2013年度比で総排出量を26%削減する目標を立てていることから、効果的な削減対策の実施が喫緊の課題です。
当協会では、既存設備・システムの適切な運用改善等によって、温室効果ガスや光熱水費の削減を実現し、関係者のWin-Winを目指す、環境庁の「エコチューニング事業」を推進しています。